不祥事を起こした会社の株価は下がることが多いです。
この下げの時に逆張りで買うという投資スタイルがありますが、この時の効果、注意点について見ていきましょう。
不祥事で買いはありか
不祥事が起きたときに株価が急落してある程度落ち着いたかなと思えるところで買ってみるというのは方法としてありだと思います。
例として2702日本マクドナルドのチャートを見てみます。
2014年の7月22日にマクドナルドで販売していたチキンナゲットの原料の鶏肉が問題のあった中国の工場で生産されていたことから21日でチキンナゲットの発売を中止したと発表しました。この工場では期限の切れた鶏肉を出荷していたとのことでその後株価は急落しています。(赤丸のところ)
しかし、その後3か月ほどで元の水準2800円付近まで戻しています。
次に3769GMOペイメントゲートウェイです。こちらは2017年3月10日にインターネットの不正アクセスを受けてクレジットカード情報72万件分が流出した可能性があると発表しました。メールアドレスやセキュリティコードも流失した可能性があるとのことで株価は急落しました。
こちらも2か月ちょっとでほぼ同じ水準まで戻してきました。
このように、エントリーをすぐに飛びつかずに反転を確認してから入れば期待値のある手法だといえます。
底かどうか、反転したかどうかの確認方法はいろいろありますが、例えば出来高が増加してきている、移動平均線が3本とも収束してきている、短期移動平均線が中期や長期線をゴールデンクロスした、RSIやMACDが反転を示しているなどなど。総合的に見るのがよいと思います。
不祥事の会社の株を買う時の注意
次に買う時の注意点について見ていきましょう。
業務の根幹に関わるかどうか
業務の根幹に関わるような不祥事かどうかは重要です。食品メーカーが食中毒になる可能性のあるものを出荷し続けていたり、医薬品メーカーが副作用が頻発するような薬を販売していた場合などは業務の根幹に関わります。
一方、社員が会社の金を横領したとか、盗撮で逮捕されたとかいう場合は根幹には関わりませんのでこのようなニュースで一時的に売られても反発の期待は大きくなります。
会社の対応
不祥事の際の会社の対応や、社長の考え方も重要です。業務の根幹に関わる内容であっても会社ぐるみで行っていたのか、いち社員が行っていたかによっても反応は変わります。
また、起きた不祥事に対してその後どのような手を打つのか、どのくらい改善しようとする意志があるのかも見ておきたいですね。この場合は、口だけでなくその後実際に動くことが重要です。それによって信頼の回復が見込めます。
会社自体に魅力はあるか
上のマクドナルドの場合、株主優待の人気が高く株価の下支えの要因となっています。そもそもなぜ優待が人気なのかといえば会社の商品であるハンバーガーやポテト、期間限定商品やおもちゃなどに対して魅力を感じている人が多いからでしょう。
このような会社の場合は一時的な急落はあるとはいえ、元に戻ってくる可能性は高まります。
まとめ
今回は不祥事を起こした会社の株を買うことについて見てきました。急落をした時に、この件は会社の業務の根幹に関わるのかな?ビジネスモデルが大きく崩れるのか?確信犯的なものなのか?巻き添えをくった形なのか?などを判断しながら一呼吸ついて投資対象としてみてみるくらいがちょうどいいのではないでしょうか?ひとつの手法として取り入れていい結果につなげていただけたら幸いです。
なぜ今、総理がこんな発言をするのか?トランプさんやプーチンさんの動きにはどういう意味があるのか?そしてその動きをもとに我々投資家はどのように先回りすればよいのか?
私はこのレポートを読むようになってから劇的にニュースを見る目や相場を見る目が変わりました。
どんなものかはこちらの記事を参考に見てみて下さいね↓
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