株の信用取引で注意する点はこれ


株での資産運用をするときに信用取引をする個人投資家は6割を超えています。

投資効率がよくなる半面、大きな損失を出してしまう可能性もあります。
今日は信用取引をする上での注意点についてみていきます。

 

信用取引とは

信用取引には「買い」と「売り」の2つがあります。信用取引は証券会社から株を借りて取引をする方法になります。

この株は下がりそうだなと思ったら、その株を「売り」から始めることができます。そして思った通り下がったらその時点で買い戻すとその差額が利益となります。

買いのことを「信用買い」、売りのことを「空売り」と呼びます。

取引をするためには証券会社での口座開設後に信用取引の申請を別途する必要があります。また、株を借りていますのでその手数料もかかります。

信用取引のメリット・デメリット

信用買いのメリット・デメリット

信用買いのメリットは資金の3倍まで株を買うことができる点にあります。50万円の資金で150万円までの取引ができますので取引での選択肢が増えます。

また日に同じ銘柄を何度も売買することができますので、短期トレーダーにはよく利用されます。(現物取引では買いと売りは1度しかできません)

 

信用買いのデメリットは資金管理を怠るとすぐに破産につながってしまうということです。3倍の資金量で取引できるのは利益も3倍ですが損失も3倍になります

最も危険なのは「二階建て」と呼ばれる方法で、現物で買っているAという銘柄を担保にさらに信用取引でAを買い増しする方法で、もし下がると大きな損失となります。

空売りのメリット・デメリット

空売りのメリットは投資のバランスが取りやすいということがあります。買いのポジションを持ちながら、別で空売りのポジションを持つことで、市場全体の上げ、下げ時にも極端な損害もなく、リスク管理的にバランスがとりやすいです。また上昇時よりも下降時のほうが展開が早いので効率がよいという点もあります。

また株主優待を得るためにその銘柄で買いと売りを同時に持つという人もいます。そのことで価格変動によるリスクを避けながら優待を得るというやり方ですね。

空売りのデメリットとしては信用買いと同じように破産のリスクがつきまとうことです。特に時価総額の小さな新興銘柄などの場合は株価が急上昇するものもありますので注意が必要です。

また上であげた株主優待銘柄の空売りに関しては、あまりに人気のある銘柄の空売りの場合は注意が必要です。空売りというのはあくまで「株を借りてきて売っている」ということになります。証券会社から借りれる株がなくなると外部の機関投資家から借りてくることになりますが、その借りるための手数料が逆日歩(ぎゃくひぶ)といって通常に借りる手数料よりも高くなります。(この手数料は日によって変わります)

下手をすると買いと売りを両方入れて株価変動リスクがないようにしていたのに、逆日歩でかなりの費用を払ってしまったということにもなりかねません。

信用取引の種類

信用取引には制度信用取引と一般信用取引があります。

制度信用取引・・・取引所が選んだ銘柄

一般信用取引・・・証券会社が選んだ銘柄

制度信用取引の銘柄のほうが信用度も高く、貸し株手数料も安いが逆日歩が発生する可能性があります。また株の返済は6ヶ月以内と決められています。

一般信用取引は各証券会社が定めているため同じ銘柄でも証券会社によって信用取引ができたりできなかったりします。そして貸し株手数料は高くなりますが、逆日歩は発生しません。株の返済期間は各証券会社が決めていますが、無期限なんてものもあります。

 

まとめ

信用取引の注意する点について見てきました。

信用取引をうまく利用することで効率的に資産を運用することができる一方、リスク管理を誤ると大きな損害にもつながりかねませんので注意しながら行うようにしましょう。


時価総額の小さな会社の空売りで痛い目みたことあるなぁ・・・

 

 

 

 

 

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