今回は細かな指標などをスクリーニングして絞りこんでいく方法ももちろんあるけど、株初心者の人でも見つけやすい方法を見ていこう。
四季報の見出しに注目する
四季報というのは本屋さんで売っているあの部厚い情報誌のことですが、この本でまず注目したいのは、会社の業績予想の数字になります。
この業績予想は担当記者さんが予想しているのですが、この理由をまとめているのが記事欄となります。そして記事欄の見出しはその内容を一言で表しているんです。
なので見出しをパラパラと見るだけでもなんとなくこの業界の会社はどこも好調なんだな。と把握をすることができます。
参照元:四季報オンライン
この赤で囲ったものが記事欄となります。
そこについている「続伸」というのが見出しです。
水色のマーカーのところが業績予想になります。
会社によって色々な見出しがついていますが、その種類を見てみましょう。

もちろんプラスイメージ◎の見出しがいいのですが、
中でも黄色の部分に注目してみましょう。
四季報というのは「業績予想がウリ」の情報誌です。
なので前号と最新号とで予想がどう変化したのか?がとても注目されますし、それによる株価の変動も起きやすくなっています。
大幅増額とか上方修正などの見出しは特に要チェックしておくといいでしょう。
1番下の独自増額というのは会社側が出した計画よりも四季報記者の予想がいい時につく見出しになります。
会社によっては控えめな計画を出している場合もあるからこの見出しも要チェックです。
さらに先読みでお宝銘柄を見つけるには「中立」の見出しをチェックしておくと、ほかの投資家よりも先取りできるかもしれません。
「底打ち」とか「下げ止まり」というところから上昇してくるものも少なくないからです。
見出しを見ればなんとなく今後よさそうな企業が見つかりそうだというのはわかってもらえたと思いますが、実際にどうやってそんな会社だけを見つけるのか?について見てみましょう。
見出し検索の方法
これは雑誌の四季報だと厳しいので四季報オンラインで一発で検索してしまいましょう。

ツール
↓
見出し語検索
から簡単に絞り込むことができます。この機能はベーシックプランから見ることができるようになります。回し者でもないのですが、圧倒的に楽なことと、その他にも有用な記事が多く見れるので入っておくことをおすすめします。
サプライズ銘柄の探し方
上で、四季報は前号との予想の比較が重要だといいましたが、この予想差が大きいものが一目でわかるところがあります。
初めの画像をもう1度。
この1番下の部分に矢印とニコチャンマークのところがあります。
ここがサプライズ銘柄を探すのにわかりやすいポイントになります。
この矢印の意味は、前号との比較で
↑↑大幅増額 営業利益予想30%以上アップ
↑増額 営業利益予想5~30%アップ
→前号並 営業利益予想5%未満
となっています。
次にニコチャンマークですが、これは会社予想と四季報予想の乖離の大きさを表しています。
ニコチャンマークの意味は
2つで 乖離30%以上
1つで 乖離3~30%
となっています。
乖離が大きい(会社予想のほうがかなり控えめな状態)だと、上方修正がくる可能性が高くなります。
上方修正は市場の期待を上回るものであればあるほど株価は大きく上昇しますので、これを先取りできるニコチャンマークはサプライズ銘柄を探すにはもってこいとなります。
矢印マーク、ニコチャンマークは四季報オンラインのスクリーニングですぐに見つけることができます。
矢印マークは
ツール→スクリーニング→+検索条件の追加→業績→四季報業績マーク
ニコチャンマークは
ツール→スクリーニング→+検索条件の追加→業績→会社予想と東洋経済予想の乖離
(乖離の率を入力することでニコチャンマーク銘柄を探すことができる)
から検索することができます。
注意点を2つ
①ニコチャンマークについて
上方修正の期待は高くなりますが、多くの人が注目している場合はすでに株価が上がってしまっているものもありますのでチャートの確認は必ずしましょう。
②矢印マークについて
矢印マークの検索は雑誌版四季報の矢印を探すのと同じ内容になります。
このため雑誌版四季報発売後1か月くらいはこの探し方で問題ない(データの差がほぼないため)ですが、1か月以上経ったら四季報オンラインの場合はリアルタイムで情報が更新されるので、少し検索の仕方を変えたほうが効果的に使えます。
ツール→スクリーニング→+検索条件の追加→業績→営業利益修正(今期)(最新ー最新号)(%)
ここで%の部分を30とか入力して検索することで最新の状態でピックアップできます。
実際に見てもらうとわかりますが、↑↑とかニコチャン2つとかだけがいいかというとそういうわけでもなく、1つのほうがその後の上昇が高かったりもします。これは他の人が目を付けていないものも多いということです。

なぜ今、総理がこんな発言をするのか?トランプさんやプーチンさんの動きにはどういう意味があるのか?そしてその動きをもとに我々投資家はどのように先回りすればよいのか?
私はこのレポートを読むようになってから劇的にニュースを見る目や相場を見る目が変わりました。
どんなものかはこちらの記事を参考に見てみて下さいね↓
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