どのあたりで買えばいいんですか?
どこから見ていくのか、そして買い時売り時をどう判断していくかについてみていこうか。
基本は大きなトレンドを読むこと
株の投資で結果を出していくためには「安い時に買って、高い時に売る」これを繰り返すことにつきます。
といっても絶対に値上がりする銘柄、上がり続ける銘柄というのはありません。これは、ある程度上がってくると利益確定しようとする投資家が増えてくるためです。このようなタイミングで買ってしまうと含み損を抱えて塩漬け状態になってしまったり・・・
後悔しないために活用したいのが「株価チャート」。これを分析して投資家の心理や株価の状態をみていくんです。
株価の方向性のことを「トレンド」といいます。
上がっていけば上昇トレンド、下がっていけば下降トレンド、どちらでもないもみ合いがあります。
基本的には上昇トレンドの流れに乗っていくのが最も簡単になりますが、そのためにチャートの基礎を覚えておくことは非常に重要になります。
チャートは複数の時間足で見よう
気になる銘柄が見つかったら株価チャートでトレンドを確認してみましょう。
見るチャートは「月足」「週足」「日足」のチャートが一般的で、デイトレーダーなどは「5分足」などの短期足もみます。
どれかひとつを見るのではなく、全部見るようにするといいです。
例えば、日足チャートでは下降トレンドに見えて、この先も下がりそうだなと思っても、週足や月足チャートでみると上昇トレンドの途中ということはよくあります。
基本的な見方は、まず週足チャートで中期的な流れをつかんで、月足チャートで株価の位置(高すぎないかどうか)を見て、その後日足チャートでタイミングをはかる。という流れで見ましょう。複数の時間足でみることで失敗しにくい投資判断ができるようになってきます。
株価はローソク足で表される
チャートには「ローソク足」というものが使われています。

始値よりも終値が高ければ陽線、逆であれば陰線になります。
ここでは白と赤で色をつけていますが、これはチャートの種類によって様々ですし、自分で色を変えられるものも多いです。
始値は見る足によって変わります。例えば日足チャートで見る場合は、1日の始まりの時が始値、終わる時が終値になります。月足チャートならその月で初めて取引される日の始まりの値段が始値になります。
ローソク足の上下にひげというものがありますが、例えば上についたひげ(うわひげ)が長かった場合は一度上昇したものの強い勢いで押し返えされたということがわかります。
チャートにローソク足を使うことで、ただの折れ線グラフとかでは表現できない投資家たちの心理などが表されるようになります。
さらにチャートの下に棒グラフで表示される「出来高」を見ると、その銘柄に対する市場の関心度を見ることができます。
出来高が増えてくると新たなトレンドが起きる前兆になることが多いので、これにも注目です。出来高はその1本のローソク足のなかでどのくらい売買が成立したのかを表しています。

移動平均線でトレンドをみる
移動平均線とは過去一定期間の株価の平均値を線で結んだものになります。
ポピュラーなのは日足だと5日、25日、週足だと13週や26週などです。
たとえば5日移動平均線はその日を含めて過去5日間の平均値を表しています。
ローソク足の場合は短期間で大きく動くとトレンド判断がしにくい時がありますが、平均値で算出している移動平均線の場合は滑らかに動くので大きなトレンドがわかりやすいです。
右肩上がりなのか、下がりなのか、横ばいなのかは傾きでわかりますし、その角度によって勢いもわかります。またチャートをみると移動平均線上で反発するようなパターンもよくみられます。
さらに、移動平均線と現在の株価の位置関係をみると買い時と売り時をみつけるのにも役立ちます。
移動平均線よりもかなり乖離して上がっている場合には一度反動で戻るのでは?と考えることができるんですね。
相場の転換点をみよう
どんな銘柄も一方的に上がり続けたり下がり続けたりせずに、一定の値幅で上下を繰り返しながらトレンド方向に進んでいきます。この方向性が崩れるのが相場の転換。
この時に出やすいパターンは2つです。
ダブルボトムと逆三尊といいます。
この形は下降トレンドから上昇トレンドへの転換でよくみられる形です。
基本的にはどの時間足でも見られるのですが、信頼度としては長い時間足のほうが高くなります。(例えば5分足よりも日足のほうが信頼度は高い)

赤と緑のところが期待値の高い買いのタイミングとなります。
前回安値、高値付近で、多くの人が意識しているポイントになります。
どちらも出来高が増加していることが条件です。
逆に上昇トレンドから下降トレンドへの転換時にはこの逆の形が現れることが多いです。これをそれぞれダブルトップ、三尊天井(ヘッドアンドショルダーともいわれる)といいます。
ローソク足、移動平均線、そしてこの形を見ておくことで転換のタイミングがつかみやすくなります。よく現れるのでぜひ覚えておきましょう。
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株の売り時と買い時を判断する
まず前提として、
・上昇トレンド中は買い
・下降トレンド中は売り
・横ばいの時は下なら買い、上なら売り
で攻めましょう。
下降トレンド中に買いで攻めるのはリスクが高くなります。
(もちろん一時的な反発を狙って短期的に売買するのはあり。)
トレンドラインをひいてみよう
今後どのくらいまで上がるのか、下がるのかを判断するときにトレンドラインはひとつの目安になる。

上昇中は下にラインを引いてみる。
下降中は上にラインを引いてみる。
横ばいの時は上下両方に引いてみる。
トレンドラインの引き方はこれだけ。そして絶対的な正解はないです。
上のチャートは6758ソニーの日足になります。これをみるとわかりますが、トレンドライン上で何度も反発しています。
このような動きを利用、予測して買うようにします。上昇トレンドだからといって適当なタイミングではなく、ライン付近まで待ってから買うことで「安く買って高く売る」の基本に近い売買ができるようになります。
期待値の高い買いポイント
買う際に期待値の高いポイントを紹介します。
①新高値で買う
上昇トレンド中に新高値を超えたタイミングで買う。
この時には「新たな上値をつけにいく」ことを期待する投資家が多いことから上昇が見込めます。値幅は大きく小さくなりますがリスクは少なくなります。
②節目で買う
これは最強の買い時になります。
節目に来た時の値動きに注目ですが、節目で反発を確認してから入るのが最も期待値は高いです。節目というのはこれまで高値として抵抗帯になっていたところです。そこが破られると今度は落ちてきた時のサポートとなりやすいのです。
特に下の図のように横ばいのレンジ状態からトレンドに移るときはトレンドの初動になるので値幅も大きく取れることが多いです。
この2つはチャートから判断する買いタイミングとしては期待値が高いですが、絶対ではありません。
もし予想に反した場合はすぐに損切りして次のチャンスを狙いましょう。
売り時の判断をする
売り時には色々な考え方がありますが、株初心者の人が判断するのにわかりやすいのはその銘柄の癖、値幅を意識するのがわかりやすいです。さきほどのソニーのチャートを見てみると・・・
同じような値幅で上下しているのがわかります。
上昇時の値幅、下降時の値幅というのは銘柄によって変わりますし、何かのニュースなどをきっかけに変わることもありますが、その癖を過去の値動きから読み取って参考にするといいですね。
今日の内容を参考に気になる銘柄をしばらく観察して見てみるといいかもね!

なぜ今、総理がこんな発言をするのか?トランプさんやプーチンさんの動きにはどういう意味があるのか?そしてその動きをもとに我々投資家はどのように先回りすればよいのか?
私はこのレポートを読むようになってから劇的にニュースを見る目や相場を見る目が変わりました。
どんなものかはこちらの記事を参考に見てみて下さいね↓
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