NISA(ニーサ)って何?
株や投資信託で売却益や配当金をもらった場合、約20%の税金を払う必要がありますが、これをまったく払わなくていいというのがNISAになります。
この制度は2014年から始まり、2024年まで10年間継続される予定になっています。最初は年間の投資金額100万円が上限でしたが、2016年からは120万円になりました。
120万円を元手に200万円に増やしても300万円にしても税金はかかりません。
NISAの制度の概要は?
どんなものかを見ていきましょう
制度利用対象 | 20歳以上で日本に住んでいる人※ |
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非課税対象 | 上場株式と投資信託の売却益、配当金 |
非課税期間 | 投資した年から5年間(投資した日からではない) |
口座開設数 | 1人1口座(複数の証券会社で開設は不可) |
途中売却 | 自由にできる |
投資可能期間 | 2014年から10年間 |
非課税投資額 | 毎年新規投資額120万円 |
※利用枠の少ないジュニアNISAは別としています
注意したい点は赤字にしてあります。
非課税期間と投資枠について
まず基本的なこととして、非課税期間は5年間というルールがあります。2016年に買ったら2020年末まで有効になります。もしここまでに売却しなかった場合は次の3パターンから自分で選ぶことになります。
- その時点で売却する
- 特定口座に移す
- 次の年の新たな投資枠に移す
特定口座は、普通に課税される口座のことです。
次の年の投資枠に移すとは、上の例でいくと2020年末で150万円分の株がNISAの口座にあった場合は2021年分に120万円分移して、残りの30万円分は売却するか特定口座に移すということができます。ただし120万円分移したら2021年はもう新規で買うことはできません。
投資枠に関しては年間120万円の新規購入枠があります。株式50万円、投資信託70万円とう買い方はできるのですが、あくまで新規購入となります。
例えば100万円の株式を買って、150万円で売却したとします。次に50万円の株が欲しいとしても買うことはできません。初めに新規で100万円分買っていますので、残りの枠は20万円分となります。
毎年120万円分の新規枠になりますので、今保有している株の金額は関係ありません。2017年に120万円分買って、2018年にさらに120万円分買うというように5年間繰り返せば、600万円分の株を買うことができます。
NISAの対象商品と非課税になるもの
NISAの対象になるのは株、投資信託、ETF、REITになります。非課税になるのはこれらからでた売却益と配当金、投資信託の分配金になります。(株は外国株も含まれますが、外国株の配当金は現地の税制が適用されるので非課税にはならない)
投資信託:投資信託は多数の投資家からお金を集めて、その道のプロがお金を運用してくれるという金融商品になります。株よりもリスクは低めですが利益も大きくは期待できません。種類は多数あり、何を選ぶかによってリスクとリターンも変わってきます。株の配当金と同じように「分配金」というものが定期的にもらえるものもあります。
売却益:100万円で買って130万円で売ったとき30万円が売却益となる
配当金:企業が決算ごとの利益を株主に配当する仕組み。持ち株に応じて支払われる。
分配金:投資信託の口数に応じて支払われるもの。配当金に似ている。
NISAってどのくらいお得なの?
NISAは非課税でお得です。といっても実際にどのくらいお得になるのでしょうか?具体例をあげてみてみましょう。
120万円で株を購入し、配当は毎年4万円、5年で20%値上がりして144万円になったとします。配当金は5年間で20万円、売却益24万円なので44万円の利益です。NISAならこれに税金はかかりませんが、通常の特定口座の場合は約20%の税金がかかるので88000円の税金になります。
もし5年間同じような運用ができたとすると、88000×5=44万円分の税金を支払わなくてよい計算になりますね。これはかなり大きいですね。
お得なNISAですがデメリットもあります次はそこをみてみましょう→NISAのデメリット
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